１．ウーハーは非常にたくさんのスピーカーに使用されているユニット、『KEF　B110』です。

２．ご存知の方も多いと思いますが、『LS3/5a』はRogersだけではなくたくさんのメーカーから発売されました。さすが名機だけありますね。

３．コーン紙を抜きます。ご覧のようにKEFのユニットは磁気回路が酸化することはほとんどありません。やはり湿度の高いお国柄、なるほど日本でも十分活躍できるはずです。

４．とはいえ接着は経年で緩む可能性もありますので、念のためコーン紙は抜くことにします。見た目もきれいですし、とくに問題はないようです。

５．ダンパー側。ボイスコイルの巻きが深く、アルミのボビンが使われている点が印象的ですね。

６．オーバーホールも完了です。とはいってもほとんど汚れもなく良い状態でした。

７．接着剤もきれいに取り、あとは貼り付けるだけです。

８．コーン紙側もきれいにクリーニングしました。

９．コーン紙を貼りなおし、音の動作調整を入念に行い、作業終了です。

１０．ちょっと接着剤が見えていますが、乾燥すると見えなくなりますので大丈夫です。

１．ツィーター『T27』もウーハー同様たくさんのメーカーのスピーカーに採用されたユニットです。

２．KEFの技術力、品質の高さがうかがえます。

３．ウーハー同様内部が酸化することはほとんどありませんので、動作を入念にチェックし、問題がなければOKです。

１．やはり、ROGERSのシステムをみて一番びっくりするのはネットワークのつくりです。部品点数も多く、また一つ一つの部品がなんとなく高級感漂います。

２．コンデンサもこれだけの数使用しています。2WAYなのですが。。。やはり8Ωのユニットを使って、システムインピーダンスが15Ωになるのはこのネットワークの影響なのでしょう。

３．しかしびっくりしたことにテスターでは以上が！！よ〜く探してみると半田モレがありました。さらに線材もカットしておらず、完全に初期不良だと思われる状況ですね。この部分は段線条体になっていたと予想されます。

４．このとおり、半田の手直し、余分な線材もカットしました。テスター上でも動作OKです。

５．作業完了でこのとおり。しかし、これだけのコンデンサが全く劣化も動作異常もきたしていない、さすがです。

６．このようにフロントバッフルに組み込みます。

７．ウーハーも取り付けます。

８．というわけで左右ともに完成です。やはり小さいスピーカーは作業台の上で全て完了するのでいいですね。

９．裏から見るとこのとおり。

１０.あとは箱を待つばかりです。

１１．エンクロージャーも完了です。木部は素地調整の上オイルで仕上げました。実際の『LS3/5a』はラッカーでフィニッシュなのですが、同じ素材は入手できないためオイルで仕上げています。

１２．このとおり、傷もなくなり、とてもしっとりとした仕上がりになりました。

１．背面は入念にクリーニングを行いました。シリアルが手書きです。雰囲気がありますね。

２．ネットの状態も良かったためクリーニングのみ行っております。

３．これから入念にエイジングチェックを行います。この瞬間がとても楽しみな時ですね。

４．音質はもちろん、外観も非常によく仕上がったと思います。また、小さいながらその音質はさすが名機と呼ばれるだけあります。