Audiolab Used Restore

 

2007年11月、私どもスピーカー修理工房のある山形県では例年よりはやい初雪が降りました。しかも結構積もった地域もあったようです。住民があわててタイヤ交換をしている姿がよく見られました。厳しい季節がやってきましたがなんとかがんばっていきたいと思います。さて、2007年10月、【JBL S101】のご予約をいただきました。まことにありがとうございます。先にご予約いただいていたスピーカーがようやく完成し、11月の下旬になってどうにか作業にかかることができます。大変お待たせいたしました。このスピーカーはとても状態がよく当店の在庫の中でも1番だと思います。ユニットをレストアし音に問題がなくなればとてもすばらしい商品となることは間違いありません!!ごゆっくりご覧ください。

 
 
1作業前のエンクロージャー外観

1.外観はとても綺麗です。比較する必要もないですね。


2.エッジが劣化している以外外観で補修が必要な箇所はありません。左側はわかりやすくするため指で崩したものです。

3.天板の大理石がとくにきれいです。写真ではわかりませんがほんとにキズもなくすばらしい状態でした。おそらく前オーナー様が日ごろから気をつけてらっしゃったのでしょう。ついつい花瓶や置物なんかを置きたくなるのですがそれをしていなかったのでないでしょうか?

4.背面もきれいなものです。ちなみにこの写真はすごくレベルの低いカメラなのでかなり画質が悪いですがご了承ください。

本当に今回の【S101】は優秀です。外観はほとんど傷もなくクリーニング以外必要が無いと思います。仕上がりでじっくりお確かめいただければ十分だと思いますので、作業前の外観の写真は割愛させていただきました。

 
2ウーハーユニット 【2214H】 レストア作業

1.作業前です。エッジはすでにぼろぼろですね。

2.磁気回路は比較的きれいです。マグネットもそれほど破損していません。


3.磁気回路センターのホールに防塵ネット(ウレタン)があるのですがやはり劣化で破れています。防塵できないばかりか、破れたウレタン自体がギャップに吸い込まれ異常音の原因となることもあるのできれいに取り除く必要があります。


4.コーン紙を取り除きました。防塵材はぼろぼろです。

5.磁気回路はとてもきれいです。

6.左右どちらもコーン紙を取り除きました。

7.ギャップには若干の酸化物が見られます。

8.磁気回路のトッププレート外周の酸化を取り除きました。本当はフランジを取り外せるとかなり楽なのですが、この機種はそれが大変困難ですのでフランジがついた状態で作業を行います。

9.フランジの外周に塗装のはがれが見られます。ここは外から見える部分ですので何らかの対処が必要です。

10.センターのホール内側に錆が見られました。ここもきれいにしたいですね。

11.それぞれセンターホールの錆を取り除きました。この上から防錆剤を塗布します。

12.コーン紙アッセンブリーです。JBL純正品です。

13.中はこのようになっています。やはり新品ですね。きれいです。

14.裏から。エッジもすでについた状態です。あとはこれを元どおりに貼ります。

15.センターホールの防塵材です。当社ではウレタンではなくごらんのような紙素材のものを利用します。これなら劣化で崩れたりしません。

16.コーン紙を貼りました。本当はセンターキャップを貼る前の画像もお見せしたかったのですが、撮影しそこなってしまいました。

17.最後にフランジ外周の塗装を補修します。これは作業前。

18.これが塗装後です。きれいになりました。これで組み込んでも気になりません。

ユニットが完成しました。新品のパーツですのでほとんど問題なく作業完了です。ただ、ときどきすばらしいパーツに恵まれることもあり、、、(すみません、皮肉です。。。)苦労することがありますが、今回はすんなり終わりました。

コンプレッションドライバー 【2416H】 レストア作業

1.作業前です。ホーンを取り外します。結構固着が激しいときがありますのでホーンごと作業をすることもあります。

2.ウーハー同様磁気回路はとてもきれいです。

3.ホーンとの連結部分が若干酸化物が見て取れます。

4.ダイヤフラムにシリアルが記載されているところがポイントですね。ダイヤフラムを交換するとシリアルがわからなくなってしまうようです。

5.左右でかなりシリアルが離れています。JBLのスピーカーはたまに見かけるのですが、困ったものです。

6.プリントの色も違いますね。音質は念入りにチェックする必要があります。

7.困ったことに磁気回路側にも若干の違いが見られました。防塵ネットの位置が異なっています。この部分はくみ上げた状態でも見える部分です!

8.このようにこちら側は磁気回路内部にネットがあります。

9.二つを比べると一目瞭然ですね。

10.ダイヤフラムを取った状態です。ギャップ内部もとてもきれいなのでクリーニングを行い、防錆剤を塗布してくみ上げます。

11.参考までに交換部品と比べてみます。これは現在でも入手できるJBL純正のパーツです。やはりシリアルはなくなってしまいますね。銘板もシールになっています。

12.作業完了です。ほとんど変わらないように見えますが、ギャップ内部や磁気回路等徹底的にクリーニングしています。

2416Hの作業が完了です。ユニット単体での音質、音圧のチェックを行ったところ左右で違いは見られませんでした。おそらくJBLでもチェック済みで出荷はしているでしょうが、やはりこの段階まではハラハラします。とはいえ、残すところあとわずかです。
クロスオーバーネットワーク レストア



1.はずしたところです。スピーカーターミナルとネットワークが一体になっているタイプです。

2.動作チェックしとところコンデンサ、コイルには全く問題ありませんでした。ただアッテネーターに一部接触不良が見られましたので好感することにします。


3.これが新品のアッテネーターです。


4.交換完了です。

ようやくここまで完成です。あとはエンクロージャーのクリーニングをすると完成です。あと一息ですね!!

格子ネット補修・組み込み作業


1.格子ネットの内側に貼付してあるネットがはがれていました。

2.クリーニングして元どおり貼りなおします。このとおり。

3.ネットワークを取り付けました。


4.底です。こんなところまで塗装してあるJBLのシステムは珍しいです!やはり高級品なのでしょうか?

5.ドライバーとホーンを取り付けました。あとはウーハーだけです!

 

いよいよ完成しました。完成は以下をご覧ください!

完成『JBL S101』


1.ようやく完成です。コーン紙も新品になり見た目も引き締まりました。


2.大理石は当スピーカー修理工房でも手も足も出せないので、もともときれいなものには絶対にかないません!やはり美しいです。

3.正面から。

4.エージング中です。新品のコーン紙なのでまだまだですが、どんどん良くなってきていることがわかります。本当に楽しみです!

お付き合い誠にありがとうございます。今回はもともとの状態がすばらしかったためとても安心して作業ができました。その分気を使うことは多いのですが。 ただ格子ネットを付けた姿で最後の完成写真を撮り忘れてしまったことがとても心残りです。でも新しいオーナー様の下でかわいがってもらえるに違いありません。ありがとうございました。

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